エジプト一人旅3 ~ルクソール~

バスを降りる

エベレストホテル
ルクソールに到着
夜行バスでは、途中休憩で停車した際に外へ出て夜風に当たった以外、ずーっと寝ていた。早朝、気がつくとバスはルクソールに到着。パンとポテトチップスの入ったビニール袋を椅子の下へ置いていたのだが、誰かに持ち去られていた。。あたりまえの事をやってしまい少し反省する。ルクソールは、古代エジプト文明で栄えた都「テーベ」がナイル川をまたいであった場所で、数多くの遺跡を観る事ができる。
タクシーを拾いエベレストホテルへ。チェックインまで時間があるので、近くで自転車を借りて、遺跡の方までサイクリングする事とした。

ルクソール市街

田舎っぽい所へ迷いこむ(汗)
少し迷う、楽しむ。
地図で確認した経路を行く、ナイル川の東岸から西岸、王家の谷や王妃の谷(岩窟墓群)を目指す。ペダルを軽快に漕いでいると気持ちが高揚する。楽しい。異国の風がくすぐったい、一人旅はやはりこうでなくては、と自己陶酔していた。市街を抜け、ナイル川にかかる橋を渡ると、砂利道などで走りづらくなる。掘建小屋が並び、生活のレベルが変わったのを感じた。ものすごく暑い。不意に遠くから石が飛んで来た。刺繍入りのジーパンを履いた若者達がこちらに向かい片言の英語で何か叫んでいる、聞き取れた言葉、ふぁっくゆー、怖いので全速力で逃げた。
汗だくで立ち寄ったお店(店と言うより、販売用の冷蔵庫が軒先きにある家)のコーラは常温だった。笑顔で(お互いに)通りすがる人達の写真を撮りながら自転車を走らせる。やっぱり楽しい。無理は禁物だ。
岩窟墓群から宿までの帰路、船に自転車を積んでナイル川を渡り市街へ。通常はこのルートで西岸へ渡るらしい。知らなかった。やっぱりね。遠いと思った。。

子供と目が合う

カメラを向けたらうなづいてくれた

ルクソール郊外
古代都市遺跡テーベ
古代エジプトに於いて、知、芸術などで栄え、政治的、宗教的、軍事的にも主要な都市だった場所。ルクソールの遺跡群テーベはナイル川を挟んで”生”を象徴する東側(カルナック神殿、ルクソール神殿)と、”死”を象徴する西側(王家の谷、王妃の谷)に分かれ、東西の配置は、日の出・日の入りに関係があると言われる。個人的に興味を持ったのは、カルナック神殿だ。広大な神殿複合体で、無数の大きな柱に刻まれたヒエログリフは圧巻だった。また、1997年に、ハトシェプスト女王葬祭殿で起きたイスラム原理主義過激派よる、観光客に対しての無差別殺傷テロは、忘れられぬ出来事である。

メムノンの巨像

ルクソール西

バス停

遺跡1

遺跡2

標識

ナイル川を渡る

ハトシェプスト女王葬祭殿

遺跡3

遺跡4

ルクソール神殿

カルナック神殿

入り口

柱
ルクソールの街
市街は落ち着いていて、時間がゆっくりと流れている印象があり、古い町並みからはノスタルジーを感じる。ある子供からスカラべ(コガネムシ)のお守りを買った際、真っ直ぐな目で家に誘われたり(お断りした)、たまたま入ったお店の静かな店員男性と何時間も片言で家族の話しをしたり。馬車に乗った際、バクシーシ(喜捨)をしたら、御者の二人で取り分の喧嘩が始まり、結局もう少し渡したら、ぐるぐる案内をしてくれたり。暖かい人にも沢山出会う事が出来た。と思う。それと、AKHER SAAで食べた煮詰まったタジン鍋の美味しさは忘れられない。

ルクソールの路地

金細工屋

笑って、もっと。とお願いした。

ルクソールの夜

すごく美味しかったご飯 (AKHER SAA)

豆屋?

ルクソール駅 アスワンへ
アスワンへ もう直ぐ旅も終わり
一人旅にも段々と慣れて来たかと思った矢先、もう帰国まで数日しか残されていない事に気付く。時間は幾らあっても足りないと実感する。次は、もっと南へ。夕方の電車でアスワンへ向かう。ホテルで寝て、翌日の早朝アブシンベル神殿へ、1日観光してから夜行列車でカイロへ戻り、最後の数日をのんびり過ごす。
2010.3